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新車であれば初回のみ購入から3年、それ以外は2年ごとやってくるのが車検です。
車のフロントガラスには次の車検の年月が記載されたステッカーが貼ってありますので、不明の場合はこれを確認しましょう。
ということで、ついに私にもそのときが来てしまいました。
新車で購入したので、3年目の初車検です。
もう3年乗ったのかという感慨深い思いと、多額のお金が飛んでいくという不安な気持ちが入り交ざった不思議な感覚でございます…
そこで今回は、初車検の体験記を交えて、当日までに用意しておくものと費用についてです。
目次
車検はなぜ必要なのか?
実は難しい質問です。
「車は2年経ったら壊れるから」といった明確な指標があればわかりやすいですが、実際そんなことはないですよね?
まったく異常がなかったとしても受けなくてはなりません。
ではなぜ必要か?
それは、国が定めた義務だから!
とても納得いくものではありませんが、日本という国が定めたんだから仕方ないですね…
車検の必要性を機械的に言うとこんな感じ

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上の内容だと、私を含め腑に落ちない方もいると思います。
そこで、機械的・機構的に車検の必要性を考えると納得できたのでそちらを紹介します。
車は3~5万点の部品から成り立つ精密部品です。
しかも、そんな精密部品が地面という不規則な場所を走り、夏の暑さ・冬の寒さを乗り越え、時には80km/hのスピードで走ります。
そんな車の点検が2年に一回でいい。
どうでしょうか?むしろ不安ですよね?
もう、1ヵ月に1度点検したいほどじゃないでしょうか(笑)
というわけで車検をしましょう!
車検のほとんどは税金
自動車の点検には、12ヵ月点検というものがありますよね?(法律上義務)
実は、これと車検の点検内容はほとんどかわりません!
そこで、12ヵ月点検の費用はいくらかかというと(多少の上下はありますが)1万円ほどです。
点検内容がほとんど同じなのにこんなにも費用に差が出る原因は「税金」にあります。
重量税・自賠責保険料・印紙代等という税金を、車検の際にまとめて払っていることで費用が多額になるんですね。
車検を通さないとどうなるの?

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車検は、公道を走る車に義務づけられた点検です。
言い換えると、公道を走らなければ車検を通す必要がないということになります。
公道を走るレーシングマシンや農場などの私有地のみを走る軽トラは車検を通していません。(例えが極端ですが…)
では、車検を通していない車が公道を走ってしまうとどうなるか?ということですが、
道路運送車両法違反(無車検運行)の罪に科せられ、違反点数6点。前歴がなくても、30日の免停と6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられます。
さらに自賠責保険(強制保険)も切れていた場合には、自動車損害賠償保障法違反(無保険車運行)で、さらに違反点数6点の合計12点となり、前歴がなくても90日の免停と1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金が科せられることになります。
いずれにせよ一発免許停止です。
車検の案内から日程調整まで
車検がどんなものかわかったところで、当日までにやっておくことを見ていきます。
モデルケースは、
-
ディーラーで新車で購入
-
乗用車(1.5t以下)
-
初めての車検
と言ったところです。
ハガキで車検案内がくる
かなり早い段階で車検への案内はがきが届きました。ここに当日必要書類も記載されています。(あとで紹介します)
この辺はディーラーなので、きめ細やかなサポートといった印象です。
もし、車検間近になっても案内通知が来ない場合は、宛先に不備があるなどが考えられます。
後々ディーラーから電話での連絡もきますが、不安な方は一度こちらから問い合わせてみましょう。
車検の電話予約
ディーラーから車検期限1ヵ月前に電話がありました。
ここで再度、車検への案内と当日の持ち物の説明がありましたが、重要なのは車検を行う日程に関してです。
ハガキを受け取った段階で、車検を行いたい日の候補をいくつか挙げておくとスムーズに進行します。
車検当日までに用意するもの
車検当日に必ず持っていかなければいけない書類等が以下の通り。
- 自動車重量税・自賠責保険料・印紙代等の法定費用
- 自動車税納税証明書
- 自賠責保険証
- 印鑑
- メンテナンスノート(整備手帳)
それぞれの詳細を見ていきます。
自動車重量税・自賠責保険料・印紙代等の法定費用
乗用車 | 軽自動車 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
法定費用 | 車両重量 | 1.0t以下 | 1.5t以下 | 2.0t以下 | 乗用・貨物 | 事業用貨物 |
①自動車重量税 | 16,400円 | 24,600円 | 32,800円 | 6,600円 | 5,200円 | |
②自賠責保険料 | 27,840円 | 26,370円 | ||||
③印紙代等 | 1,100~1,800円 | 1,100~1,400円 | ||||
④法定費用合計(①+②+③) | 45,340~46,040円 | 53,540~54,240円 | 61,740~62,440円 | 34,070~34,370円 | 32,670~32,970円 | |
⑤車検証更新手数料 | 8,640円 | |||||
⑥車検諸費用合計(④+⑤) | 53,980~54,680円 | 62,180~62,880円 | 70,380~71,080円 | 42,710~43,010円 | 41,310~41,610円 |
上表を参考に費用合計を確認してみてください。
これがいわば「税金」にあたる部分です。なので「技術料・交換費用」というのは、これとは別にかかります。
私は新車購入時に「点検パック」というプランに入っていたので、初回車検時の「技術料・交換費用」はかからないようになっていました。
ちなみに「技術料・交換費用」は約5万円ほどです。
通常であれば、車検当日に約10万円持っていく必要があります。
点検時に交換要な部品も出てくることがあるので、15万円ほど用意しておくと安心です。
詳しくはディーラーに確認してみてください。
自動車税納税証明書
その年の5月に支払った自動車税納税証明書です。
まさか車検に必要だとは思っていなかったので、危うく捨ててしまうところでした。
みなさんも気を付けてください!
自賠責保険証
これはさすがに捨てはしないと思いますが、もしもない場合は整備手帳と一緒に保管してあるかもしれませんよ!
印鑑
印鑑を押す場面は1箇所のみでした。
メンテナンスノート(整備手帳)
車のダッシュボードに入れてる人が多いと思いますが、一度確認しておきましょう!
以上が当日の持ち物になります。
当日スムーズに進行するためにも、抜けのないよう用意しておきましょう!
車検諸費用合計(私の場合)
先ほども言いましたが、私は新車購入時に点検パックというプランに加入したので、初車検の「技術料・交換費用」については0円です。たしかこの中に、車検証更新手数料も含まれていたと思います。
交換費用というのは、オイルなどの基本的な交換の費用のことです。プランにないものは実費負担になります。
なので特に何もしなければ、税金分(53,540~54,240円 )を支払えばいいということになります。
では、実際にいくらかかったのかと言うと…
約8万円!!
プラス3万円くらい多くなってる!
コーティング&交換費用がプラスされた結果
予想外の出費になってしまったのは、車体下の洗浄&コーティングです。
洗浄に費用はかかっていませんが、コーティングがとにかく高い!!
まず、このコーティングの意味は、塩カルなどからマフラーを守り、錆びないようにするというもの。
マフラーが錆びてしまって穴が空いたら丸々交換ですからね…
このコーティング溶剤は、水性と油性の2種類から選べます。
- 水性溶剤は、費用は6000円ほどと安価だがあまり長持ちはしない
- 油性溶剤は、費用は16000円と高価だが2年丸々持つ
そして私は油性溶剤を選択しました。
これはホント個人の判断によると思いますが、これからもこの車に長く乗っていきたいという思いと、あまりメンテナンスを行わないずぼらな私にはよかったというところです。
マフラーに穴空いたときの費用を考えると、こっちの方が安いし…
消耗品交換費用
点検のたびに言われていたA/Cフィルターとワイパーを交換しました。
合わせて6000円ほどです。
これにプラスして、A/Cフィルターの除菌加工(匂い・カビを付きにくくする)費用4000円が加わりました。
まとめ
当日までに用意しておくものはいくつかありますが、一番大事なのは車検費用の調達です。
計画性をもって、車検費用を確保しておくようにしましょう!それと、なるべく多く持っていくように!